矯正歯科の治療法や装置

矯正装置について

歯を理想的な位置に移動するための矯正装置には、以下のようなものがあります。

ブラケット

ブラケットは、1本1本の歯の表面に直接接着する装置です。
ワイヤーを通すための溝が付いています。
ブラケットに使われている主な素材には、金属(メタル)、プラスチック、セラミック、ジルコニアセラミックなどがあり、それぞれの素材には長所と短所があります。

  目立ちにくい 壊れにくい 汚れにくい
金属(メタル)
プラスチック
セラミック
ジルコニア

目立ちにくい、壊れにくい、汚れにくい材料を選ぶ場合は、ジルコニアセラミックがお勧めです。

ワイヤー

ワイヤーはブラケットの溝にはめて、歯を動かす金属線です。
ワイヤーには大きく分けると、断面が丸いラウンドワイヤーと四角いレクタンギュラーワイヤーがあります。細いものから太いものまで様々な種類があり、治療の過程の応じてワイヤーを使い分けていきます。

結さつ線

ワイヤーをブラケットに結びつけるための細い金属線です。
ワイヤーとブラケットが結さつ線によって結び付けられて、初めて歯に力がかかります。
結さつ線の変わりに輪ゴム状のものもあります。

マウスピースを使った新しい治療法

マウスピース矯正は、透明の装置を使った新しい矯正治療です。
取り外しが可能で、痛くなく、お仕事などで昼間の装着が困難な方、金属アレルギーのある方でもこの矯正治療は可能です。ワイヤー矯正である副作用(歯根吸収等)はほとんどありません。マウスピース矯正治療では症例によっては抜歯またはスリット(歯の形をととのえる)を行います。

治療期間について、平均的には2年ぐらいです。抜歯した場合のほうが治療期間はより短くなります。
また、マウスピース矯正は抜歯やワイヤー矯正から変更するケースでも治療は可能です。

マウスピース矯正に関するQ&A

● マウスピースを装着して痛くないですか?また、会話はできますか?
痛みは無いですが、つけたときに多少の違和感や、圧迫感があります。ですが数分後には気になりません。個人差はありますが、多少はしゃべりにくいと思います。
● 食事の制限はありませんか?
食事の制限はありません。お食事をされるときマウスピースをはずしていただきますので、普段どおりの生活をしていただいて結構です。
● 一日にどれくらいの時間装着をしていればいいですか?
また、どれくらいの期間がかかりますか?
その方によって異なりますが、通常1日15~20時間、普通の症例で1年半から2年半くらいが多いようです。抜歯するかしないかなどで異なる場合もあります。
● 治療費はどれくらいでしょうか?
その方の歯並びにもよりますが、これまでの矯正治療と変わりません。

リスクと副作用

  • 矯正中舌の動きの邪魔に感じることがあります。※多くは慣れてきます
  • 装置により発音の邪魔に感じることがあります。
  • 歯の表側に装着するワイヤー矯正は、矯正装置をつけていることが他人にすぐにわかります。
  • 矯正装置が口内のどこかの部分に当たることで口内炎になることがあります。
  • 歯の移動に伴う痛みを感じることがあります。※多くはすぐに慣れてきます
  • 金属の矯正装置では、金属アレルギーのある方は金属アレルギーのリスクがあります。
  • 歯を並べるためにに十分なスペースがない場合は、抜歯が必要となる場合があります。
  • 矯正中、装置により歯の清掃がしっかり行われず、虫歯や歯周病になったり虫歯や歯周病が悪化するリスクが上昇します。
  • 矯正終了後、後戻りが発生する場合があります。

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